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外反母趾の方が靴を選ぶときのポイントは?履きやすい靴を厳選して紹介

外反母趾の症状を持っている方は、靴を履いて生じる痛みや圧迫感に悩むことも多いでしょう。
外反母趾は基本的に自然治癒することはないため、既に外反母趾となっている方も、外反母趾予備軍の疑いがある方も、できる限り症状が悪化しないように気をつける必要があります。
その際、生活習慣を見直すことはもちろんですが、もうひとつ大切なのが「足に負担をかけない靴」を選ぶことです。
この記事では外反母趾の方がどんな靴を履くべきなのか、どのようなポイントに気を付けて靴を選ぶべきなのかを詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

外反母趾とは

外反母趾は、親指(母趾)が小指側に曲がってしまう症状のことです。親指の付け根が腫れたような見た目になり、内部で骨が「くの字」型に変形するのが特徴です。
靴を履くとつま先周辺が狭く感じることや、歩行時に足指に痛みを感じることがあります。
外反母趾の症状が悪化すると、痛みがひどくなり歩行に支障が出るだけではなく、足裏にタコができやすくなったり、足の親指が人差し指(第2趾)に潜り込んだりしてしまうこともあります。
だからこそ、少しでも変形の兆しがあったり多少の痛みを感じたりしている方は、現在履いている靴を見直すことが何よりも大切なのです。

外反母趾の靴選びによくある悩み

外反母趾の方は、普段の靴選びでも様々な悩みを抱えていることでしょう。
特に以下の4点については、靴を履いているときにも、新しい靴を選ぶときにも悩んでしまうことが多いはずです。

・親指の付け根が靴に当たる
・足指の関節が痛くなる
・足指と足指が挟まってしまう
・つま先のスペースが狭く、圧迫感がある

以下でそれぞれの悩みをくわしく解説します。

親指の付け根が靴に当たる

外反母趾の方は親指の付け根が外側に向けて出っ張ったような状態になっています。そのため履いている靴の側面に出っ張った付け根の部分が当たり、靴を履いて歩く度にこすれてしまいやすいです。
そのため、付け根が過剰に擦れて赤くなったり、痛みを感じたりすることが多いでしょう。
摩擦がひどい場合はそのまま靴ずれになってしまい、歩くのが辛いほどの痛みに悩まされる方も少なくありません。

足指の関節が痛くなる

通常、人の足はつま先からかかとに向かって縦のアーチが、親指から小指にかけて横のアーチができるような構造になっています。
しかし外反母趾を発症すると縦と横のアーチが崩れてしまうため、足の構造に過不足が起こってしまいます。
その結果、中足骨頭部(足の人差し指の付け根部分)などの足指の関節部分に痛みが起こりやすくなります。
普段からハイヒールやパンプスなどを履く女性は、特に横のアーチ構造が崩れやすい傾向があるため注意が必要といえるでしょう。

足指と足指が挟まってしまう

外反母趾になると足の親指が小指側に向かって折れ曲がってしまうため、親指と中指が人差し指を挟んで圧迫してしまう形になりやすいです。

長時間足指が挟まれた状態になるため、足指どうしで摩擦が生じやすく、靴ずれのような症状が起こってしまうこともあります。

つま先のスペースが狭く、圧迫感がある

外反母趾を発症していると親指が内側に向かって折れ曲がる状態になるため、つま先部分や足指間のスペースが十分に空かず、靴を履いていて圧迫感を感じることがあります。
また、外反母趾により本来のつま先の形ではなくなっている状態のため、靴を履いたときに不自然な箇所で引っ掛かりや圧迫感が起こったり、逆に本来であれば生じないようなスキマが生じたりすることもあるでしょう。

外反母趾の靴選びのポイント

外反母趾に悩む方は、具体的にどのような点に注意して靴を選べば良いのでしょうか?
これからご紹介する5つのポイントをしっかり覚えておくことで、ベストな靴選びを実現しやすくなります。

・つま先のスペースに余裕がある靴を選ぶ
・足裏や横のアーチをサポートできる靴を選ぶ
・ヒールが低く太い、バランスの良い靴を選ぶ
・サイズが大きすぎない靴を選ぶ
・インソールの活用も検討してみる

以下でそれぞれくわしく解説します。

つま先のスペースに余裕がある靴を選ぶ

外反母趾の方は足が幅広になっていることも少なくありません。
そのため靴の中で足指を自由に動かせる程度につま先部分のスペースが空いている靴を選ぶのがおすすめです。
外反母趾の方がつま先のスペースにゆとりのない靴を履くと、歩き続けることで圧迫感を感じてしまいやすく、外反母趾の症状が悪化してしまうこともあります。
目安としては、つま先部分が1cm?1.5cmほどの余裕がある靴を選んでみるのが良いでしょう。

足裏や横のアーチをサポートできる靴を選ぶ

足裏に関わる縦のアーチと、指の並びに関わる横のアーチをサポートできる靴を選ぶこともおすすめです。
具体的には、「足裏全体にクッション性の高い素材を使用している靴」や「縦や横のアーチが正常になるようサポートしてくれる機能を持った靴」などを選ぶのが良いでしょう。開帳足の方でも横のアーチができるようになるため、骨頭部分に加わる衝撃が和らぎ、より歩きやすくなります。
たとえば、綿やメッシュなど肌触りが良いものや、「メーカーの独自技術で足裏の形状にぴったりフィットするインソール」を採用している製品を選んでみましょう。
また、適切なきつさで靴紐を縛ることで縦や横のアーチ形成をサポートしやすくなるメリットがあるため、紐靴を選ぶのも良いでしょう。

ヒールが低く太い、バランスの良い靴を選ぶ

外反母趾でも快適に履ける靴を選ぶ際に重要なのは、つま先にできる限り負担をかけないようにすることです。そのためヒールの高い靴は避け、ヒールが低く太い、靴全体のバランスが良いものを選ぶのがポイントです。
デザイン性を重視すると脚全体がシャープに見えるハイヒールを選びたくなりがちですが、ソールの傾斜がきつい靴ほど、足にかかる負担も大きくなりやすいです。
外反母趾の症状の進行を抑えるためにも、なるべく低めのヒールかソールの傾斜が緩やかなもの、バランスのとりやすいものを選ぶようにすることをおすすめします。

サイズが大きすぎない靴を選ぶ

外反母趾の方はなるべく足に負荷がかからないように靴を選ぶことが重要です。たとえば4Eや5Eなどの幅(ワイズ)が広い靴を選ぶのも良いでしょう。
しかし、ただサイズが大きい靴やワイズが広い靴を選べば良いというものではありません。
その理由は、自分の足に対して大きすぎたり広すぎたりする靴を履くことにより、靴の中で足が前方向に滑り込んでしまい、結果的につま先が圧迫されてしまうからです。これでは外反母趾の症状が悪化しやすくなってしまいます。
そのため、つま先部分に十分なゆとりがあり、そのうえで自分の足にぴったりとフィットする靴を選ぶことがポイントになります。
靴のサイズ・ワイズが大きすぎても小さすぎても逆効果なので、注意しておきましょう。

インソールの活用も検討してみる

サイズ違いの商品しかない、デザイン的にどうしてもこの靴が良いという方もいるでしょう。そういったときは、アーチサポート機能や衝撃吸収・クッション機能が付いたインソールの活用も検討してみてください。
使い方は基本的に足裏部分にインソールを敷くだけなので、手軽に利用することができます。
ただしインソールを足と靴の間に挟んで使うことになるため、その分靴内のスペースが狭くなってしまうことがあります。インソールを入れてもつま先部分に十分なゆとりがあるかどうかをチェックしておきましょう。

外反母趾におすすめの靴やサポートグッズ

ここからは外反母趾の方に向けて、おすすめの靴やサポートグッズの一部をご紹介します。

まとめ

外反母趾の方が靴を選ぶ際は、まずは足指に負担をかけないために対策が施された靴を選ぶことが大切です。
外反母趾の症状がある方が自分用の靴を選ぶときはもちろん、外反母趾の方に靴をプレゼントする際にも、この記事の内容を参考にしてみてください。

また、選びに迷ったときは、靴専門店でプロに相談するのもおすすめです。
「東京靴流通センター」や「シュープラザ」他、株式会社チヨダの実店舗には、靴の専門知識とフィッティング技術のほか、足についての構造、機能、寸法、形態、発育、老化など、幅広い知識とスキルを習得した靴選びのスペシャリスト「シューフィッター」がいる店舗があります。シューフィッターが「足と健康」を考えた一足を提案してくれますので店舗に訪れる際は、気軽に相談してみましょう。

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