立ち仕事の多いサービス業や、物流業や清掃業などの体を動かす仕事などは、必然的に足への負担も大きいでしょう。どうしても足が痛くなったり疲れたりしがちなため、なるべく疲れにくいスニーカーを選びたくなるものです。
本記事では、立ち仕事の多い方へ疲れにくいスニーカーを選ぶためのポイントの解説と、おすすめシューズを詳しくご紹介します。
立ち仕事でも疲れないスニーカーを選ぶポイント
スニーカーは、様々なメーカーが特定の分野に強みを持った多種多様なスニーカーを開発・販売しています。
そのため、オシャレやデザイン性重視のスニーカーや歩きやすさ・快適性を重視したスニーカーなど種類が豊富です。
ただ闇雲にスニーカーを選ぶのではなく、立ち仕事に向いているスニーカーを選ぶことが重要となるでしょう。
立ち仕事でも疲れにくいスニーカーを選ぶときに重要となるポイントは以下の5点です。
・靴底が衝撃吸収機能付きの靴を選ぶ
・インソールのクッション性で選ぶ
・靴の重さで選ぶ
・靴を履いた状態の安定感で選ぶ
・スニーカーのブランドで選ぶ
以下でくわしく紹介します。
靴を履いた状態の安定感で選ぶ
疲れにくい靴を選ぶ際は、靴を履いて立ったときにしっかり姿勢が安定するかどうかをチェックするのも大切。立ち歩きの姿勢が安定しない靴を履いていると、身体に余分な力がかかりがちになり、疲れやすくなってしまいます。
具体的には、足のアーチ形成をサポートしてくれる機能付きの靴や、地面を踏みしめたときのグリップ性に優れる靴などを中心に探してみると良いでしょう。
靴底が衝撃吸収機能付きの靴を選ぶ
立ち仕事や長時間動く業務を行う方は、足になるべく負担がかからない仕様のスニーカーを選ぶのがポイント。そのため、靴底(アウトソール)に衝撃吸収機能が付いたクッション性に優れる靴を選ぶのがおすすめです。
ただし、クッション性能が高すぎると逆効果となることもあるので注意しましょう。クッション性能が高い靴は足にかかる負荷を大幅に軽減できる代わりに、地面からの反発を得にくくなるため、着地の安定感が損なわれるケースも見られます。
インソールのクッション性で選ぶ
疲れない靴を選ぶ際は、インソール(中敷き)部分のクッション性もチェックしてみましょう。クッション性の高いインソールは足裏のフィット感や靴の履き心地の改善に役立ち、足や体にかかる負担を軽減できるメリットがあります。
また、元々付いているインソールを取り外しできる靴や、適切な形にカットして足裏部分に貼り付けて使う別売りのインソールなどもあります。これらをうまく活用して衝撃吸収機能の高い靴でなくともクッション性を高めるのもおすすめです。
靴の重さで選ぶ
スニーカーを購入する際、サイズやデザイン以外に「重さ」もきちんと見ていますか?実は靴の重さをしっかり調べることも、快適な歩行を実現する上でかなり重要なポイントです。
一般的にスニーカーは片足で400g前後、重めの靴では500gを超える程度の重さであることが多いです。しかし普段から立ち仕事をしている方なら、軽量タイプのスニーカーを選ぶことをおすすめします。
軽量なスニーカーはその分足への負荷がかかりにくいことが多く、長時間履き続けていても疲れにくい特徴があるためです。
スニーカーのブランドで選ぶ
製造・販売しているブランドごとに、スニーカーには様々な特徴があります。どのブランドのスニーカーにどのような特徴があるのか、などを大まかに把握しておくと、スニーカー選びに役立つでしょう。
疲れにくいスニーカーやカジュアルシューズのブランドの特徴
ここでは、スニーカーやカジュアルシューズなど、疲れにくいシューズを取り扱っているブランドの中から代表的なものを6社紹介し、それぞれの特徴について解説していきます。製品選びの参考にしてみてください。
ハイドロテック
ハイドロテックはビジネスシューズからカジュアルスタイル、ウォーキングやアウトドアなど、多種多様なニーズに応えるシューズブランド。
なかでもハイドロテック ウォーキングは「ハイドロテクス」による、防水機能と、ミクロ単位のホールが湿気を放出する透湿機能を搭載。日本人の足型にフィットした立体設計によるゆったり構造の4Eワイド設計。雨で濡れた路面や雪道も、セラミック+クルミ素材を配合したソールでしっかりグリップ。快適に歩くことを徹底的に追求した、超高機能ウォーキングシューズシリーズです。
アシックス
アシックスは日本だけではなく、海外からも幅広い人気を誇るブランドです。
主にスポーツ向け・ランニング向けのシューズを展開していますが、運動用としてのみではなく普段使いしやすいファッション性の高いスニーカーなど、カジュアルなスニーカーも製造・販売されています。
アディダス
アディダスは多くのアスリートを支えるスポーツシューズを多数開発してきた大手ブランドとして知られています。
新しいスニーカーを開発する際に多額の開発費をかけることも多く、常に世界一のスニーカーを作ることに励んでいるのが大きなポイントです。
ちなみにアディダスの代表的なスニーカー「スタンスミス」は、世界でもっとも売れた靴としてギネスに認定されています。
FILA
フィラは他のブランドと比べて、かっこよさとかわいさを両立させたデザイン性の高いスニーカーが比較的多く見られるのが特徴です。
そのため女性人気が高いですが、男性向けのスニーカーも多く揃っています。
また、見た目だけに個性や特徴があるだけではなく、快適な歩行を実現できる工夫が施されたスニーカーが多数あるため、一度履けばその機能性に驚くことも多いでしょう。
PUMA
プーマは普段使いしやすい、カジュアル性の高いスニーカーを中心に開発しているのがポイントです。
多様なデザインのスニーカーがあるため、自分だけのお気に入りを見つけるのも決して難しくないでしょう。
また、全体的にシャープなつくりになっているスニーカーが多くみられることもポイントです。
バイオフィッター
バイオフィッターは老若男女問わず様々な人に使いやすいスニーカーを開発しています。
スポーツ向けに作られているスニーカーが多くみられますが、シンプルなデザインでありながら、1つの靴に抗菌機能やつまずき防止といった複数機能を搭載した多機能なシューズも多く製造されているため、どのような人にとっても使いやすい靴が多いといえるでしょう。
足が疲れにくいおすすめスニーカー
次に、足が疲れにくいスニーカーをご紹介します。
まとめ
最後に、疲れにくいスニーカーを選ぶときに重要となるポイントをもう一度まとめます。
・靴底やインソールのクッション性は高いか
・軽量な靴を選んでいるか
・靴を履いた状態が安定しているか
・ブランドごとの特徴を把握できているか
特に、靴底やインソールのクッション性は疲れにくさに影響しやすいため、よくチェックすることをおすすめします。
また、「クッション性が高い=非常にやわらかい靴」ではないため、クッション性を確認する際は立ち歩きの状態が安定するかどうかを意識して試し履きをすると良いでしょう。
スニーカー選びに迷ったときは、靴専門店でプロに相談するのもおすすめです。
「東京靴流通センター」や「シュープラザ」他、株式会社チヨダの実店舗には、靴の専門知識とフィッティング技術のほか、足についての構造、機能、寸法、形態、発育、老化など、幅広い知識とスキルを習得した靴選びのスペシャリスト「シューフィッター」がいる店舗があります。シューフィッターがご要望を聞いたうえで最適な一足を提案してくれますので、店舗に訪れる際は気軽に相談してみましょう。